
●平成20年 年賀


●スケルトン・インフィル計画の提案
日本建築の歴史は、明治の近代化で、古代・中世からの歴史的蓄積を持つ日本の伝統木造軸組建築を否定し、西洋から学んだ近代建築思想で再スタートした。
その結果、現代の日本建築は、一部の宗教建築と数奇屋建築を除くと、全く無国籍な現代建築である。
それゆえ、歴史的蓄積を持つ都市の景観は文化的脈絡を持たず、無秩序で混乱している。更に現代は、世紀末的資本主義経済活動(不動産証券化による経済活性化)による無秩序な建築の破壊と建設が進み、ますます日本の建築文化は混乱している。
今、私は20世紀の近代化で学んだ最新の技術を生かしながら、この日本伝統木造軸組建築を伝承する一つの方法として、このスケルトン・インフィル建築を提案している。
具体的には、人口の集中した現代都市に要求される耐震・耐火性能においては鉄又はコンクリートと最新のガラス素材によるスケルトンをつくることによりまかない、人間が直接肌で触れるインフィルにおいては在来の自然素材を生かしたやわらかな日本伝統木造軸組み建築を伝承出来ると考えている。
・現法規下で実現しようとしている2世帯住宅のプロジェクト(現在工事中止)
・現在、京都堀川の府営住宅を題材に計画中
・木造劇場の提案は、「木造劇場空間の研究と提案」を参照